
読書家の先輩2人が揃ってすすめていたので読んでみた。
女の子の中学校生活3年間を描いているのだけど
この次期特有のどうしようもない不安やいらだちが
いたたまれなくなるくらいリアルに再現されていて、
そうそう、そうだったよ、と
懐かしいような、あまりにも青臭くて
思い出したくなかったような頃に
タイムスリップしてしまった。
作家ってすごいな。
あの時の気持ちをよく覚えてるな。
森絵都の『永遠の出口』もそんな作品だったけれど。
作者は70年生まれで、
80年代の懐かしい固有名詞がたくさん出てきた。
図書館/08.09.12
しずかな日々

母親と離れて、疎遠だった祖父と
一緒に暮らすことになった少年の、小5の夏休み。
早起きして、家を隅々掃除して、
遊びにきた友達と縁側でのんびりして、
夜になったらご飯を作って食べて寝て。
あたりまえの毎日を、
大切に暮らしている感じがとても心地よい。
寡黙だけど頼りになるおじいちゃんがかっこいい。
『西の魔女が死んだ』『夏の庭』と並ぶ
三大「祖父母小説」に認定。
『体育座りで〜』は中学生の女の子の視点だったので
男子にはちょっと読みづらいかもしれないけど
こっちは男女を問わず入りやすいと思う。
表紙の写真は本城直季。
ちょうどこの頃に出た本だ。
図書館/08.09.24
未来の息子

大人向けの短編集。
前の2作を読んだ後でこれを読んだら
ずいぶん作風が違うのでびっくりした。
河原の石をひっくり返したら
虫がいっぱい出てきて「ギャー」ってなる感じの
じめじめした不気味さが漂う作品と、
爽やかな作品が同居している。
こういうのも書く人なんだな。
借用/08.09.26

