2009年01月02日

テメレア戦記 1 気高き王家の翼

テメレア戦記〈1〉気高き王家の翼ナオミ・ノヴィク

ナポレオン戦争時代が舞台の歴史ファンタジー。
リチャード・シャープが陸で、
ホレイショ・ホーンブロワーが海で戦っている頃、
空ではドラゴンを駆る「竜の担い手」たちが
フランス軍と火花を散らしていた!?

英国海軍の将校ローレンスは、
拿捕したフランス艦の船倉で
孵化間近のドラゴンの卵を発見する。
やがて殻を割って生まれてきた漆黒のドラゴンは、
ローレンスに向かって話しかける。
ローレンスが自分に名前を与え
ハーネスをつけることを許し、
「竜の担い手」となることを選んだのだ。
ドラゴンと共に、思いがけず海軍から空軍へと
転属することになったローレンス。
基地での厳しい訓練を経て、
いよいよ戦いに赴く時がきた。

大小さまざまな種類のドラゴンに
複数の兵士が乗り込んで編隊を組み、
繰り広げられる空中戦の迫力。
トラファルガー海戦などの史実を取り入れつつ、
ドラゴンを擁する空軍という大胆な発想と
大きなスケールで描かれた作品だ。

優雅で賢く、ぐんぐん大きく強くなる
ドラゴン「テメレア」のカッコよさ、
頼もしさには、ほれぼれせずにいられない。

でも中身はまだ子どもなので、
自分のアイデンティティに悩んだりもする。
ほかのドラゴンみたいに鮮やかな色をしていないし
体は小さいし火も噴けないし…と
しょんぼりしてしまうテメレアのいじらしいこと!

寝る前にローレンスがテメレアに
お話をきかせたり本を読んであげたりという
場面がしばしば出てくるのもほほえましい。

そんなテメレアとローレンスの強い絆が、
この作品の一番の魅力となっている。
主従関係ではなく、対等なパートナーとして
お互いを信頼し合っているところにグっとくる。
仲間のドラゴンたちと
それぞれを担うキャプテンたちの
コンビもそれぞれ個性があって楽しい。
「ライラの冒険」シリーズの
人間とダイモンの関係とか、
戦国武将と愛馬の泣かせるエピソードとかに
弱い人なら、まちがいなくハマる。

ぱらぱらっと読み始めたら
止まらなくなって一気に最後まで。
新年早々すごい作品に出会ってしまって、
新年早々熱く語ってしまったのでした。

購入/09.01.01
posted by schneebly at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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